2021/03/22→03/29 |QR Exhibition -写真を飾らない写真展-

11th Time

 

2021/03/22→03/29
川嵜良太
「QR Exhibition -写真を飾らない写真展-」

アーティスト
インタビュー
展示最終日の対談

◆展示説明

写真を展示しない写真展
【 作品を見ること、写真を見ること、物を見ること 】ということの再定義をするための僕の実験です。
現代社会の【 みる 】は【 観る 】よりも【 見る 】が多いと感じる

【 むしろどっちがリアルなのかが決めづらくなっている 】

スマートフォンやタブレット、パソコンなどが普及しリアルでモノを見るという行為がインスタントに感じる
SNSが発達し一枚の作品、一つの作品を長い時間眺めるよりも
全体的な雰囲気や統一感が重要視されているように感じる
そういう社会の流れの背景には大量消費、複製、デジタルの要素が強くなっていると思った
みんなと同じであることが精神的安定に繋がっているのだろうかと

【シェア】がキーワード

昔と今ではシェアの意味合いが変わっていると思う。
なぜなら、昔のシェアはお互いに助け合いの意味合いが強く
物を大事にする精神が根付いていたから

今のシェアの価値観は共感の意味合いが強く
みんなと同じ物を

見ている
食べている
感じている
好んでいる

が根付いていると思う。

ぼくたちが生きているのは現実世界か。

それとも仮想世界か。



ふと、こんな疑問が頭に浮かんだ。

たぶん、おおくの人は現実世界だと答えるだろう。

でも実際はどうだ。



もう少しだけ解像度を高くしてこの問いと向き合ってみませんか?



あなたが見ているその端末の中のモノはなんですか?



友達との思い出ですか?

憧れている人ですか?

作品ですか?



それともただのデータですか?



無垢な空間の中に存在するのは、ただの黒い模様だけ。

現代社会ではこれを【QRコード】と呼んでいる。



それは別の空間に瞬間移動できる

【どこでもドア】

といってもいいだろうね。



目の前に確かに存在している。

でも、それ自体はどこか別のところで存在している。



これって僕たちがご先祖さまを想う時と

同じことが起こっているのではないでしょうか?



死なない生き物なんていない。

だから、今この瞬間を大事にしてください。


◆プロフィール

川嵜 良太 / Ryota Kawasaki

<Works>

・声優・歌手の寿 美菜子さんによるブランドコラボ企画「Dear Purple」の衣装撮影
・フロンティア文学賞受賞作 岩井 圭也さんの小説「永遠についての証明 (角川書店)」のカバーフォトを担当
・書籍「Living architecture」写真・編集を担当

<Profile>

1993年 大阪府生まれ。都内在住。
2020年 株式会社10BANスタジオを経て独立。
現在フリーランスフォトグファーとして活動中。

アーティストHP

WhiteSpace-01010

CVCモール内に出来た真っ白なスペース。
白に戻すなら直書きも塗りつぶしもOK。
10日ごとに作家や表現者が変化し埋まり変わる空白地帯。
遊びに来た際は”その時”の作品を観るチャンス。
来る度に変わる景色をご覧あれ!